2010年1月24日日曜日

平将門伝奇考・12 地上の北斗七星

 聖地や宗教的建造物が、意図的に配置されているラインに関する考察は数多い。
結界とは、宗教用語で、おおまかには神域の内と外の境界の意である。
マジカルにとらえると、魔方陣や五忙星などの図形を描いたり、神像・仏像などで魔の侵入を阻むために形成されたラインと言う事になる。

 レイラインとは、イギリスで古墳や祭祀場の配列を調べたおりに、ラインを形成する遺跡のある地名のあとに、全て「レイ」がついていたことにより付いた名称である。
日本では、小川光三氏の提唱した「太陽の道」が有名だ。
これは、北緯三四度三二分の東西線上に並ぶ七百kmにも及ぶラインで、西は出雲の須佐神社から東は下田近辺にある賀茂神社まで、ずらりと神社や聖地が並ぶ様は壮観である。

 ラインそって配置することによる、霊的守護力の強化。
その実効性についての議論はともかく、そのような考え方が古来より見られたというのは事実だ。
将門ゆかりの神社仏閣に関しても、ラインについての考察は数多い。

 例えば、北斗七星の形に神社仏閣が配置されているという考察。
加門七海氏によれば、鳥越神社・兜神社・神田明神・将門首塚・筑土八神社・水稲神社・鎧神社を結ぶと巨大な北斗七星が地上に描かれるという。
ここまでは、前述の江戸結界の神社仏閣と同じである。
氏はさらに、北斗の補星としての摩多羅神・妙見菩薩の位置に「鬼王神社」があると説く。

 七つの神社、あるいは将門の七人の影武者伝説。
柳田国男氏の「七塚考」によれば、全てが北斗七星信仰と関係するという。
非業の死を遂げた人物を、北斗七星や七という数字で鎮魂する習わしがあったというのだ。

 将門の鎮魂のために地上に配置された地上の星座。
北斗配列もまた巨大な結界なのかも知れない。

4 件のコメント:

mokko さんのコメント...

あぁ~(((o(^。^")o)))ワクワクしますぅ~
太陽信仰と星信仰と北斗七星信仰があったのは事実なんですよね
北斗七星を曼荼羅に見立てた紙?を部屋に貼っていたこともあったと、
前に調べた事がありました。
確か北斗七星のどれかの星に衛星があって
実際の星は8つだったと言ってたような・・・
話しがごちゃごちゃになってきた(^◇^;)

結界の話も、そのうちの1つであると言われてる日光東照宮は
実際は違って、埼玉にあるどっかの神社だと書いてるのもなかったですっけ?
地図上で正確に線を結んでいくと、東照宮だと
微妙にずれるとか・・・

この際、mokkoの曖昧な記憶はどうでもいいや!
やはりこのシリーズはいい!
色んな角度から考察しちゃってください!
わくわくしますv(〃>∇<〃)v

miroku さんのコメント...

mokkoさんへ

さすがに良く知ってますね♪
北斗七星の「衛星」というのは、架空の星で、ブログで書いた、摩多羅神だと思います。
北斗曼荼羅という話もありますね。
全て理由があるのですね、これらは。
多分、次回(完結?!)で、全ての理由、その考察を披露出来ると思います♪

東照宮を含む、江戸・徳川結界については、今回のテーマから離れるので、いずれ項をあらためて・・・と考えています。
それもだけど、「太陽の道」・700kmのレイラインも、モノスゴイですよ!♪
で、他にも、出雲-平安京-熊野ラインもゾクゾクするし♪
本当にいろいろと興味は尽きません。^m^

mokko さんのコメント...

(  ° ▽ ° ;) エッ
次回完結なの??
もう少し引っ張りたかったりもするのですが・・・
面白いから・・・(^◇^;)
でも他の話にも興味があるし・・・
困ったわぁ~(-。-;)

太陽の道は知らなかったんですが
出雲-平安京-熊野ラインは、別の小説に出て来てたので
記憶にありますよぉ~
有栖川有栖(朱色の研究)だったかなぁ~
恩田陸(禁じられた楽園)にもあったような・・・
何かのドラマでも見た記憶があります。
竜脈とか言ってたような・・・
こういう話は本当に楽しいです(p^_^q)

miroku さんのコメント...

再びmokkoさんへ

・・・多分、終われません。(*^_^*)

書けば書くほど長くなる・・・、うわあ!獏ちゃんだあ!!
(^◇^) う~ん、終わりたいのだけどね。